行為の目的
2020/05/25
人が行動をするのは
何らかの原因があるからに
違いない。
というのが
原因論。
一方で
人が行動するのは
何らかの目的があるからに
違いない。
というのが
目的論です。
原因論で生きる限り
その人の
主体性はありません。
その人の行動が
周りの環境に
左右されるからです。
例えば
「殴られたから殴り返した。」
という行為について
考えてみましょう。
原因論でいくと
自分が殴ったという行為の
原因は
自分が殴られたからだ。
という考え方です。
相手が殴らなければ
自分も殴ることはなかった。
相手が殴ったのが悪い。
という論理です。
目的論でいくと
自分が殴ったという行為の
目的は
殴られたままで
なめられてはいけない。
と思ったから。
相手に自分を弱い人間だと
思わせないために
殴り返した。
ということになります。
そこには
現状を改善したいという
本人の主体性があります。
もう一歩踏み込んで考えると
相手になめられないために
もっと
他の方法が
あったかもしれません。
殴り返すという行為よりも
もっと有効な方法があれば
それを選択することもあり得ます。
しかし、
原因論にはそれがありません。
殴られたから殴り返した。
それが当たり前でしょ。
となるのです。
コーチングでは
人が主体的に自分の人生を
作り出していくことを
推奨するので
目的論の立場をとります。
周りの環境が
どうであっても
自分には主体性を持って
その環境に働きかける
能力があると
信じる立場です。
「貧乏だから不幸だ。」
これが原因論です。
不幸の原因が貧乏だと
考えます。
環境によって
自分の人生が
決まってしまいます。
「貧乏だから
幸せに生きるために
どうすればいいか?」
これが目的論です。
次の行為が
目的を持って
なされるのです。
自分の行為を
そして
周りの人の行為を
原因論でみるのか
目的論でみるのか
それによって
大きく人生が
変わってきます。
あなたも
あなたの周りの人も
環境の奴隷であっては
いけないのです。
「殴られたから殴り返した。」
という
刺激と反応の世界に
閉じこもってはいけません。
その間に
自分の主体性を
入れていくのです。
自分がどうなりたいのか。
目的を持って
次の一歩を踏み出すのです。
全ての人間の行為には
目的がある。
そう考えて
生きてみませんか。