倫理法人会での講話
2020/04/14
昨日
萩市倫理法人会の
WEBモーニングセミナーで
講話をさせて
いただきました。
テーマは
「抽象度の高いゴールを」
です。
私が教師時代に作った
「具体と抽象」の
国語科の授業と
抽象度を
上げることの意味と
その方法について
35分に詰め込んで
お話ししました。
りんご
みかん
ばなな
つまり
くだもの
というように
具体を包摂する
概念を作り出したり
その概念で思考
したりすることが
抽象度を上げること
です。
子どもたちは
学校教育の中で
学びながら
こうやって
抽象度の
階段を上がって
行きます。
国語の教科書には
1年生では
「ゆうやけ」
「たんぽぽ」
「空」
「赤ちゃん」
といった言葉が
出ていますが。
6年生になると
「環境」
「友情」
「平和」
「自然」
といった
抽象度の高い言葉に
変わってくるのです。
こうやって
より広い視野で
物事を捉えることを
学んでいきます。
そうやって考えていくと
ダーウィンや
アインシュタインは
非常に抽象度の高い
概念を作り出した
人だと言えます。
私は
人類史上
最も高い抽象思考が
できた人は
お釈迦様だと
思っています。
「有」と「無」の
上位概念である
「空」
という概念を
作り出しました。
この概念を
理解することで
全ての悩みや苦しみの
ない世界に
生きることができる。
それを
「悟り」と
呼んだのです。
私たちは
お釈迦様とまでは
行かなくとも
意識することで
抽象度を上げることで
より幸せな人生を
歩むことができます。
講話を
聞いてくださった方から
感想をいただいたので
ご紹介します。
今日の講話、本当に素晴らしかった。
叩き上げの世界で俗に言う、「一皮、二皮、むける」ことを、平易に分かりやすく、深い宗教哲理にまで通じる内容に仕上げた内容でした。
感想では言い尽くせなかったですが、自分も神職のはしくれなので、お釈迦さんの例は、目標の高度抽象のものすごい典型と思い、膝を叩いて感動しました。
お釈迦さんも、若き日は、生老病死の、身近な具体個別の悩みに自分も苦しみ、そこから万皮向けて、世界人類、生物、果ては幽界の万霊までも救うところまで、目標を極限まで高度抽象化して実践したのですから。
良い意味、神社やお寺のしてい講話でも立派に使える、平易かつ深い内容でした。ありがとうございました。