妻が家で
調べ物をしていたので
ちょっと覗いてみると

学習指導要領を
読んでいました。

私が教師を辞めるとき
ちょうど学習指導要領が
変わるタイミングだったので
どんなことが書いてあるのか
興味があり
読んでみました。

すると
次のような言葉が
飛び込んできました。

「道徳教育を
　進めるに当たっては・・・
　我が国と郷土を愛し・・・」

学習指導要領に
愛を育てることが
書かれてあるのです。

確かに
国を愛する
郷土を愛する
という言い方をしますが

それって
学校で育てることが
できることなのだろうか。
だとしたら
愛ってなんなのだろうか。
という疑問が
湧いてきました。

一口に
愛と言っても
いろいろな愛が
あるのですが
ここでいう愛とは
「愛着」のことだろう
と思います。

愛着を持つためには・・・
と考えると
それは
「知ること」なのです。

愛を育てられるか
どうかは
自信はありませんが

それを期待して
学校で何をするか
と言えば

国について
郷土について
しっかりとした
知識をにつけさせる
ことなのです。

そう言えば
愛着だけでなく
恋愛についても
同じようなことが
言えます。

好きな人のことは
もっと知りたいと
思うだろうし

嫌いな人のことは
知りたくもありません。

確かに
マザー・テレサは
「愛の反対は
　憎しみではなく
　無関心です」
と言っています。

心理学の分野では
「単純接触効果」
と呼ばれる考え方
があります。

初めのうちは
興味がなかったり
苦手だったりしたものも
何度も見たり
聞いたりすると
次第によい感情が
起こるようになってくる
というものです。

これも
愛の基本が
知ることである
ということを
裏付ける考え方です。

あなたが
愛のある人なら
周りの人や
様々な物事に対して
もっと知りたいと
思うでしょう。

もし
愛のない人ならば
あらゆることに
無関心になるでしょう。

あなたは
愛のある人でしょうか？