私はダメだというと人に・・・
2020/03/07
私はダメだ。
私には価値がない。
生きている意味がない。
残念ながら
そういう考えに
陥ってしまっている
人もいます。
もちろん
単なる思い込みでしか
ないのですが、
この思い込みには
落とし穴があります。
私はダメだ。
と思っている人は
脳が全力でその考えに
整合性を持たせようと
働くのです。
私はダメだ。
という思い込みを
成り立たせるために
脳は
そのための証拠集めを
全力でやってくれます。
あらゆる失敗を
思い出させ
次の失敗を誘発し
私はダメだ。
という思い込みを
強化していくのです。
そして
「ほらやっぱりダメだ。」
の連鎖を作っていきます。
「そんなことないよ。
あなたは素晴らしいよ。」
そう勇気づけて
あげたいのですが
その人の信念に
反することを
外から押し付けたとしても
反発を招くだけです。
私はダメだ。
という証拠を総動員して
「あなたは素晴らしい。」
という人に対して
反論するのです。
自分の正しさを
証明するために
自分がいかにダメかを
一生懸命説明します。
押されたら押し返す
プッシュ・プッシュバックの
原理です。
では
どんな働きかけを
すればいいのでしょうか?
コーチングでは
コーチは自分の価値観を
一旦横に置いておいて
クライアントの価値観に
徹底的に添います。
私はダメだ。
という価値観を
受け止めるのです。
「そうなんですね。
そう思って
いるのですね。」
と返すのです。
自分が話した言葉を
コーチからそのまま
返されることで
クライアントは
自分の考えを
客観的に見直すことが
できるのです。
そして
未来に言及します。
「では、これから
どうなりたいですか?」
一生ダメな自分でいたい
という人は
それはそれで
「ああそうですか。」
となりますが
大抵の人は
そう答えません。
自分の理想を
語り始めます。
これが
夢の萌芽です。
ゴール設定のヒント
なのです。
私はダメだ。
私は価値のない人間だ。
生きている意味がない。
そういう人も
必ず夢の種を
持っているはずです。
こうなりたい
という理想を
持っているはずです。
それを引き出し
育てるのが
コーチの仕事です。
実に
素晴らしい仕事です。
特に
学校教育をはじめとする
なんらかの
教育に関わる人に
コーチングマインドを
持ってもらいたいと
思っています。
私はダメだ。
をつくり出してしまう
原因を断ち切りたいと
思っています。
コーチングの力で
世の中から
私はダメだ。
という人を根絶して
いきます。