未来を限定する教育
2020/03/05
久しぶりに
怒りと悲しみの
入り混じった感情が
湧き起こりました。
学校現場からの
こんな話を聞いたのです。
公立小学校の
特別支援学級の子どもが
来年度の委員会に
運営委員会を
希望したのです。
運営委員会というのは
児童会のお世話役
といった仕事をする
委員会で
代表委員会という
話し合いの進行を
担当したり
児童会の行事の
企画や運営を
担当したりする
委員会です。
特別支援学級の子どもが
来年度の運営委員会に
割り振られている
表を見た
ある先生が
こう言ったそうなのです。
「あの子に
運営委員会は
ふさわしくない。」
その子の担任の先生は
反論したそうなのですが
その先生は続けて言います。
「運営委員会は
言われたことだけ
やっていればいい
というわけ
ではないのよ。」
「全校を引っ張って
いける子でないと。」
「意見を出すだけでなく
それを実行するかを
考えられる子でないと。」
「その子がいると
他の子どもに
負担がかかる。」
いまだに
そんな考えの
先生がいることに
驚きました。
特別支援教育や
ダイバーシティについての
理解が著しく低いこと。
人権意識の欠如や
他の委員会の仕事を
蔑視していること。
などなど
問題点はたくさん
あるのですが
何より
一番の問題は
その子の可能性に
蓋をして
しまっていることです。
本人がやる気に
なっているのにも
かかわらず
「あの子には無理。」
と言ってその可能性を
奪っているのです。
その子の過去を見て
未来を限定してしまう。
過去の延長線上に
未来を設定する
という考え方
そのものです。
かつて私も
教員時代に
同じような
経験をしました。
児童会長に当選した子が
「あの子はふさわしくない。」
と言ってその選挙結果を
改ざんしようとした
ということが起きたのです。
子どもたちの未来を
応援する先生たちが
未来を限定して
しまっているということに
大きな問題を感じ
コーチングの道を
歩むことへの
きっかけの
一つになりました。
その
特別支援学級の子どもが
運営委員会の仕事に
自信を持って取り組める
そんな学校になれば
いいなと思っています。