愛で動かすか、恐怖で動かすか|教育 愛 コーチング
先日
学校を訪れる機会がありました。
そのとき
ある先生が子どもたちに向かって
「こちらを向きましょう」
と声をかける場面がありました。
しかし教室は少しざわついていて
すぐに先生の方を向いた子もいれば
まだ話を聞いていない子もいました。
その瞬間、先生はこう言いました。
「○○さんたちはよく聞いていて
すぐこっちを向いたね!」
言葉だけを見ると褒め言葉です。
ところが
その声色や表情は褒めるものでは
ありませんでした。
むしろ話を聞いていなかった子どもたちを
叱責するような強い口調だったのです。
すると
他の子どもたちも慌てて先生の方を向きました。
その光景を見ながら
私は大切なことを改めて感じました。
人は言葉そのものだけで
動いているわけではないということです。
心理学では
コミュニケーションにおいて言葉以外の要素が
大きな影響を与えることが知られています。
どんな言葉を使うかも大切ですが
それ以上に
どんな感情で
どんな表情で
どんな意図を持って
伝えるかが相手に伝わるのです。
子どもたちは先生の言葉を聞いたのではなく
その背後にある
「怒り」や「圧力」を感じ取ったのでしょう。
もちろん
教育の現場には秩序も必要です。
時には厳しく指導しなければならない
場面もあります。
しかし
恐怖によって人を動かすことと
信頼や愛情によって
人を動かすことは本質的に異なります。
恐怖で動いた人は
見られているときには従います。
しかし見られていない場所では
行動が続きません。
一方で
愛情や信頼によって動いた人は
自ら考え、自ら行動するようになります。
これは教育だけではなく
家庭でも職場でも同じです。
コーチングが大切にしているのも
人をコントロールすることではなく
その人の内側から湧き上がる
意欲や可能性を引き出すことです。
人は表面上の言葉だけに
動かされるのではありません。
その言葉を発する人の
「あり方」に動かされるのです。
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